カラダの不調から学んだこと①

 

 私は小学生の頃冬になると手足がしもやけになるような末端冷え症な子どもでした。

そのまま大人になっても冷え症は治らず、自転車に乗っているときに、突然指先から血の気が引いて指1本だけが真っ白になったのです。

痛みやしびれもなかったのでそのまま放っておいたら徐々にひどくなり、小指だけだったのが薬指→5本指と広がり、頻繁になるようになっていました。

冷え症がひどくなっているのだと思っていましたが、何年もの間放置していました。

 

 

血色のなさとむくんだような手をさすってくれる人もいたぐらい、はた目にはかわいそうな感じだったのだと思います^^;

自分では毎日見ているので、少しずつ変化していった異変に鈍感だったようです。

 

足の指は感覚がなくなって、地面を蹴って歩くのが痛いと感じるようになって、

このまま放っておいたらマズいな・・・と感じて内科に行き、血流をよくしたり、

血管を広げる漢方薬、ビタミン剤、EPA(魚の油)剤などを試しましたが、あまり効果は感じられませんでした。

 

 

そんな中、看護師の友人が探してくれた病院を訪れ、血液検査と問診から「強皮症」と診断されました。

「強皮症」は手先や腕から皮膚が徐々に硬化し、ひどい場合は内臓まで硬化していく難病指定の病気です。

あの指先の血の気が引いて真っ白になる状態は「レイノー現象」と言うのだと教えて頂きました。

 

 

ちなみに難病というのは原因が解明されておらず治療法が確立されていないので、

色んな薬を試しながら症状改善へ向けて病気と付き合っていくしかないのですが、

私の場合は進行が比較的緩やかな「限局型」と言われ、どことなく病名がわかった安心感のほうが

大きかったように思います。

そこで毎年血液検査をしながら経過観察をしていくということになりました。

そこでも同じように血流をよくするビタミン剤などを出してもらい、症状と付き合いながら冬を乗り切るという感じでした。